ハイという返事! 3

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2018年 11月 
 
私の知り合いの会社 人事担当 Yさんから聞いた話
 
頑固社長「Yさん、〇〇田大学の学生を不採用にしたのですか?」
Yさん 「はい、しましたよ」
頑固社長「私なら、大学名だけで合格ですが・・・」
    「なぜ、有名大学の学生を不合格にしたのですか?」
 
Yさん 「・・・」
    「名前を呼んでも返事をしなかったためです。」
頑固社長「返事をしなかっただけで不合格ですか?」
    「そのことだけの評価で不採用は、マズく無いですか。」
 
Yさん 「赤田さんの言いたいことは、わかります。」
    「私は、受験者を呼んだとき、返事で受験者の有無の確認をします。」
    「その学生は、名前が呼ばれた時に、『返事』をしませんでした」
 
    「私は、欠席と判断をしました」
 
     知り合いのYさんは、障害者であった。
     ・・・「目が見えない」という。
 
      返事が無いと相手の存在が確認できないのだ。
 
Yさん 「ハイと言う返事には、2つの意味があると思うのです」
頑固社長「・・・」
 
Yさん 「1つ目は、『自分の存在を示す』と言うこと」
    「地震で建物の下敷きになり、誰か助けに来てくれて、
      名前を呼んでくれたら、どうしますか?」
頑固社長「返事します。声が出なかったら、・・・なんか、音を出すとか?」
Yさん 「ですよね。『ここにいるよって』、自分の存在を示そうとしますよね」
    「助けて欲しい時だけ、返事をするのは、どのようなものでしょうか?」
頑固社長「・・・」
 
 
Yさん 「2つ目は、『相手の存在を認める』と言うこと」
    「10人の方に挨拶して、誰も、返事をしてくれなかったらどうですか?」
頑固社長「うーん。・・・無視されているようで、嫌ですね!」
Yさん 「ですよね。挨拶を返してくれるのは、『聞こえたよ。受け取ったよ』と
      存在を認めてくれたことになりますよね」
    「ハイと言う返事をしないのは、『相手の存在を否定する』ことにもなってしまいます」
頑固社長「・・・」
 
 
Yさん 「だから、面接時に、見えていたとして・・・
       返事が無ったら、『無視された』と思ってしまう」
    「名前を呼ばれたら、『ハイ!と返事をする事』は、幼稚園から
      教わっていますよね」
 
頑固社長「確かに・・・」
 
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 (写真は、フリー素材です。)